「体育が嫌い」は子どものサイン ゲートボール授業で先生は気づいた
忠鉢信一
普段は体育の授業に積極的でない女の子が、楽しそうにボールを追っていた。ボールを打つ順番を待つ列に小走りで戻っていった。
サッカーが得意な男の子は、うまくいかなくても笑顔が絶えなかった。
あちこちで輪が出来ていた。「危ないので勝手にやらないように」という指示が先生から出ていたのに、それを忘れて、校庭の隅へ行って「自主練習」を始める子たちもいた。
みんな、夢中になっていた。
「子どもたちのいつもと違う一面を見られた」。体育科教員の志村美穂さん(39)もうれしそうだった。
昨年9月、甲府市の山梨学院小学校で見た光景だ。
授業が「やりやすかった」理由とは
6年生の体育の授業をキラキラさせたスポーツは、ゲートボールだ。
その理由は、「教える私も子…
- 【視点】
ゲームやデジタル機器の普及、および習い事の忙しさで、子供たちが学校以外で外遊びをする機会が減っている。そうした社会だからこそ、体育の時間に遊びの要素を取り入れたことが奏功したのでしょう。からだを使っての遊びがいかに子供を成長させるか。あらた
…続きを読む