「出る杭」出なくなった中国の出世競争 若手の星、あえて育てない?

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聞き手・高田正幸
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 10月16日に始まる5年に1度の中国共産党大会で、習近平(シーチンピン)国家主席が「68歳で引退」という党の不文律を破って、3期目も続けるという見通しが強まっています。けれど、上の人が居残ると、下の出世が詰まるのはどこの組織も同じはず。そもそも共産党の年齢構造はどうなっていて、若手リーダーの登用はどう行われているのでしょうか。

 中国共産党の人事に詳しい、神戸大学大学院国際文化学研究科講師で日本国際問題研究所研究員の李昊氏(33)に話を聞きました。

最高指導部、決定的な変化は「出る杭」?

 ――共産党指導部の年齢構造について、どのようなことを感じていますか?

 実はこの数十年、指導部の平…

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この記事を書いた人
高田正幸
台北支局長兼香港支局長
専門・関心分野
台湾、香港、中国、反社会的勢力