平和賞は「軍事作戦」「政治的道具」 ロシアとベラルーシが猛反発

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 2022年のノーベル平和賞をロシア、ウクライナの人権団体とベラルーシの人権活動家に授与するとしたノルウェー・ノーベル委員会の決定に、ロシア、ベラルーシの両国が激しく反発している。ウクライナに侵攻したロシア軍が苦戦を強いられる中、両国政府から弾圧を受ける団体や活動家への授与決定に議員や政府関係者が7日、相次いで「政治的だ」などと語った。

 ノーベル平和賞受賞が決まったのは、ベラルーシの人権活動家ビャリャツキ氏とロシアの人権団体「メモリアル」、ウクライナの人権団体「市民自由センター(CCL)」。ロシア、ベラルーシの強権体制下でビャリャツキ氏は昨年7月以来拘束されたままだ。メモリアルは昨年12月にロシアの最高裁判所から解散を命じられた。

 ノルウェー・ノーベル委員会は3者を「自国の市民社会を代表する存在」と位置づけ、「平和と民主主義の重要さを示している」とした。ノーボスチ通信によると、これにプーチン大統領の与党「統一ロシア」のモロゾフ議員は「まるで軍事作戦だ」といらだちをあらわにした。下院のスルツキー国際問題委員長は「平和賞はまたしても政治的な道具と化した」とし、「西側のダブルスタンダードに追随し、自ら賞の価値をおとしめている」と3者への授与決定を批判した。

 大統領直轄の市民社会・人権…

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