浦島太郎伝説の発祥の地、過疎高齢化でピンチ 京都・伊根の浦嶋神社

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岡田匠
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 浦島太郎の伝説の発祥の地とされる京都府伊根町の浦嶋神社(宇良<うら>神社)。過疎高齢化による氏子の減少などで維持が難しく、国登録有形文化財の本殿の老朽化も激しい。神社は今秋の「京都非公開文化財特別公開」で20日から宝物を公開し、その拝観料を保存・修理の費用にあてる。

 日本三景の一つ、京都府宮津市の天橋立(あまのはしだて)から車で約1時間。日本海のそばに浦嶋神社はある。祭神は「浦嶋子(うらのしまこ)」、すなわち浦島太郎だ。その物語は8世紀の日本書紀万葉集、丹後国風土記に出てくる。最古という浦島伝説を描いた絵巻などゆかりの宝物が多い。

 だが、神社の維持や文化財の保存に近年は苦労してきた。地域の少子高齢化と人口減少が背景にある。

この記事の続きには……

1)老朽化した本殿再建の費用は7千万円で、3千万円が不足。 2)浦嶋神社の浦島伝説はおなじみの昔話と異なる。 3)京都非公開文化財特別公開は12月まで20カ所で

 伊根町の人口は9月末時点で…

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