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　岡山県立図書館の2021年度の来館者数と個人貸出冊数が全国の都道府県立図書館で1位になった。いずれも2年連続。コロナ禍で臨時休館が続き、年間通じた実績は過去最低だったが、全国首位を維持した。

　日本図書館協会による全国集計。同館の来館者数は70万6013人で前年度比7・2%減だったが、2位の大阪の55万1684人を大きく引き離した。個人貸出冊数は110万2003冊（同4・1%減）で、2位の長崎の86万2182冊を約24万冊も上回った。

　来館者が学習・研究・調査を目的に、必要な情報や資料を求めた際に相談に乗るレファレンスサービスの受付件数も7万7074件で1位だった。

　同館は昨年度、臨時休館が計64日に及んだのに加え、ネット予約分の受け取りに限ったりする「部分休館」も増え、利用者の足をいっそう遠のかせた。その半面、ネット予約が過去最多の27万4287冊になるなど、利用の形が大きく変わった。

　日本図書館協会の集計で、同館は05年度以降、14年連続で入館者、個人貸出冊数ともに全国1位をキープし続けていた。19年度は高知に抜かれたが、20年度にトップに返り咲いていた。（原口晋也）