ウクライナのNATO加盟 問われた林外相、「答えは差し控える」

野平悠一
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 ウクライナゼレンスキー大統領が北大西洋条約機構(NATO)への早期加盟を目指す考えを示したことについて、林芳正外相は3日、閣議後の記者会見で、「我が国はNATOの加盟国ではなく、予断をもって答えることは差し控えたい」と述べるにとどめた。

 ゼレンスキー大統領は9月30日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ4州の「併合」を宣言したことへの対抗措置として表明した。しかし、ウクライナがNATOに加盟した場合、全加盟国に集団防衛の義務が生じるため、NATOのストルテンベルグ事務総長は「欧州の全ての民主主義国家は加盟申請の権利がある」と歓迎しつつ、「早期加盟」が可能かどうかには触れていない。

 林氏は会見で「わが国は主権と領土、祖国と家族を守ろうと懸命に行動するウクライナの国民と共にある」と述べるにとどめた。その上で「G7主要7カ国)をはじめとする同志国と結束し、強力な対ロ制裁とウクライナ支援を引き続き行っていく」と述べた。(野平悠一)

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