映画「アルマゲドン」さながら 小惑星に体当たり、地球防衛の実験へ
将来、地球に小惑星が衝突することが分かったら――。そんな緊急事態に備え、米航空宇宙局(NASA)などは米国東部時間26日夜(日本時間27日朝)、小惑星に探査機を衝突させ、小惑星の軌道を変える実験を実施する。
小惑星が地球に衝突するのを防ぐ試みは「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」と呼ばれている。SF映画さながらの今回の実験は世界初の取り組みで、地球を守る「予行演習」だ。
今回は、地球から約1100万キロメートル離れた宇宙で、米国の探査機DART(重さ約570キログラム)を直径約160メートルの小惑星「ディモルフォス」に衝突させる。
この小惑星は別の小惑星「ディディモス」を周回する衛星で、周期は現在、11時間55分。実際には地球に衝突する心配はない。衝突後にこの周期がどう変わるかを観察する。
プロジェクトのメンバーで、米ジョンズ・ホプキンス大応用物理学研究所のナンシー・シャボット博士は、衝突の規模について「ゴルフのカートがピラミッドにぶつかるようなもの」と表現する。
映画との違いは
1998年の映画「アルマゲドン」では、地球にぶつかりそうな小惑星に宇宙飛行士が着陸し、核爆弾を埋め込んで爆発させた。
小惑星の軌道を変えるのに…
- 【視点】
アルマゲドンを見てNASAを目指した友人がいた。彼も言っていたが、アルマゲドンは石油掘削の労働者が隕石に送り込まれ、隕石を爆発させるというストーリーはまずあり得ない。そして、地球が破壊される規模の隕石が落ちることもそれこそ天文学的な数字の中
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