中東イランで女性に義務づけられている髪の毛を覆う布「ヘジャブ」の着用をめぐり、22歳の女性が当局に逮捕された後、死亡した。警察官による暴行を疑う声が広がっており、ライシ大統領は16日、内務省に徹底した捜査を指示した。
イスラム教シーア派を国教とするイランでは、その教えに基づき、外国人であっても女性は公共の場所でヘジャブをかぶり、髪の毛を隠すことが義務づけられている。
地元メディアによると、16日に死亡が確認されたのは、西部クルディスタン州出身のマフサ・アミニさん。アミニさんは13日、家族と訪れていた首都テヘランで、ヘジャブの着用が不適切だったとして警察に逮捕された。アミニさんは警察署に移送後まもなく、意識がなくなり、病院に搬送されたという。
テヘランの警察当局は15日…