【詳報】ウクライナ侵攻41、9月17日~23日(日本時間)の動き

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 ウクライナ東部と南部で親ロシア派が実施する「ロシアへの編入を求める住民投票」が、23日から始まる見通しです。ウクライナ軍の反転攻勢によって、情勢がまた大きく動き始めたウクライナ危機。ロシアが侵攻を始めてから間もなく、7カ月となります。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

【プレミアムA】「死の通り」 ブチャ 生存者の証言

ロシアによるウクライナ侵攻から半年。大量虐殺の悲劇に見舞われた街ブチャに「死の通り」と呼ばれる場所があります。生存者が語るロシア占領下の「絶望の1カ月」とは。金成隆一記者が住民の証言を丹念に集めました。臨場感のある写真や映像とともに伝えます。

■■■9月23日(日本時間)■■■

19:00(北京18:00)

中国外相「一貫して和平促進に尽力」 ウクライナ外相と会談

 中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相とウクライナのクレバ外相は22日、国連総会が開かれている米ニューヨークで会談した。中国外務省が23日に発表した。

 王氏は「中国は一貫して和平促進に尽力してきた。手をこまねいて傍観したことはなく、また火に油を注ぐこともしない」と語った。平和解決に向けて積極的な姿勢を示す一方、米欧のウクライナに対する武器支援を批判したものだ。

 中国側の発表によると、クレバ氏は「危機の緩和に中国が重要な役割を果たすことを期待する」と述べたという。

14:00(キーウ08:00)

占領地域で「ロシア編入」の住民投票はじまる

 ウクライナ東部と南部でロシアが占領する地域の「ロシアへの編入」に関する住民投票が23日、現地で始まった。27日までの5日間行われる。

 ロシアのノーボスチ通信によると、親ロシア派が名乗る「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の投票用紙には、「ロシア連邦構成主体としてロシアに入ることに賛成か」、南部ヘルソン州とザポリージャ州については、「ウクライナから離脱し、独立国家のような州を形成してロシアに入ることを支持するか」と質問が書かれ、「はい」「いいえ」で回答して投票する形式となっているという。

12:00(キーウ06:00)

ロシア軍支配地域でも動員進む 男性10人を拘束か

 ウクライナ軍参謀本部は23日朝の戦況報告で、ロシア軍が支配地域で進めている動員について発表した。発表によると、ウクライナ東部ドネツク州のホルリフカでは19日、ロシア軍関係者が年齢や健康状態に関係なく男性10人を拘束し、兵役につかせるために連れ去ったという。

 ロシアが2014年に併合したクリミア半島南西部にあるセバストポリでは、当局が企業に対して動員対象者のリストを準備するよう指示したとの情報もあるという。一方で、クリミア半島の当局者が「動員する予備役の大半は民間警備会社から募る予定だ」と説明している、とも指摘した。

 発表では、ロシア軍の深刻な兵力不足についても指摘。19日から20日にかけて、ロシア南西部の大都市ロストフナドヌーの軍病院にロシア兵士105人の遺体が運び込まれたほか、さらに200人の遺体を受け入れる準備が進んでいるとした。

2:15(ニューヨーク22日13:15)

ウクライナ外相、ロシア側と会談しない見通し

 ウクライナのクレバ外相は22日、米ニューヨークの国連本部で行われた安全保障理事会に出席後、30日まで開催されている国連総会期間中にロシア側とは会談を設けない見通しを示した。ロシアがウクライナの一部を併合するために「偽物」の住民投票を準備していることや、プーチン大統領が「部分的動員」の発動に踏み切る考えを示したことを批判した。

 クレバ氏は記者団に「プーチン大統領が(立場を)はっきりさせた。今日の安保理ではラブロフ外相がプーチン大統領の意を受けてプロパガンダを繰り返した。そんな中、なぜ会う必要がある?」と語った。

 国連総会に両外相の出席が決まっていたため、期間中に話し合う可能性があるとの観測が出ていた。

 クレバ外相はロシアに戦争の責任を追及する方法を検討しているとも説明。「ロシアは平和ではなく、戦争を続けることを選んだ。そのツケはきっと回ってくる」と述べた。

0:50(ニューヨーク22日11:50)

住民投票は「ウクライナに責任」 ロシア外相、欧米に反論

 ロシアのラブロフ外相は22日、ウクライナ東部、南部の親ロシア派が「ロシアへの編入」を求めて住民投票を実施するのは、ウクライナに責任があると述べた。

 米ニューヨークで行われた国…

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