静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の通園バスに女児が取り残されて亡くなった事件。スクールバスや通園バスに子どもを置き去りにしたケースは米国、ドイツ、韓国でも起きている。再発を防ぐためどんな対策を取っているのだろうか。
スクールバスの運用が一般的な米国でも、子どもが中に取り残される例がしばしば起きており、対策の必要性が指摘されている。
その一つは、バス内の後部にアラームを装着する方法だ。エンジンを切ると警報音が自動的に鳴り出し、運転手は切るためにバス後部まで歩いていく必要がある。その際、車内に取り残されている子どもがいないか、確認もできるという仕組みだ。
こうした装置は複数の民間業者が発売しているが、必ずしも義務化されていない。
そんななか、カリフォルニア州では2015年、発達障害の男性(当時19)がスクールバスに取り残され、熱中症で死亡する事件が発生。運転手が規則に違反し、停車後の車内点検を行っていなかったことなどが問題となった。
事件を受け、カリフォルニア…