第7回色落ちしたノリ、前例のない凶作 漁師の悲鳴「このままでは夜逃げ」

有料記事食卓異変

編集委員・石井徹
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 有明海の干満差は最大6メートルと日本最大だ。多くの河川からミネラルが豊富な窒素やリンなどの栄養分が流れ込む。それが、うまみたっぷりのノリを育む。

 ツヤのある黒紫色。口どけがよく、香ばしく甘みがあってのど越しもいい。生産量は全国の半分以上を占める。

 だが、ここも温暖化と無縁ではない。海水温の上昇とともに漁期が遅れているのだ。

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 「20年前は10月初めに始…

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    大村美香
    (朝日新聞記者=食と農)
    2022年9月21日16時10分 投稿
    【視点】

    金茶色に変わってしまった色落ちのノリの写真が迫力をもって迫ってきます。和食のだしに欠かせない昆布も、温暖化に伴う海水温上昇で危機にあると言われます。海の中で起こっていることは陸上よりも把握しづらいかもしれませんが、早急な対応が必要だと思いま

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