ザポリージャ原発が完全に停止 「より安全な状態にするため冷却」

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 ロシア軍の占領下にあるウクライナ中南部のザポリージャ原発について、ウクライナの原子力企業「エネルゴアトム」は11日、「完全に停止している」とSNSなどで発表した。六つある原子炉のうち唯一稼働していた6号機をより安全な状態にするため停止させ、冷却して安定させる作業を進めているという。

 発表によると、同原発では原子炉と外部とをつなぐ送電網がロシア軍の砲撃で損傷を受け、6号機は原発内で必要な電力を供給するために発電していた。外部とつなぐ送電網は10日に復旧し、6号機の停止が可能になったという。

 同原発をめぐっては、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が9日、声明を発表。相次ぐ攻撃で復旧が困難になり、最悪の場合、現在稼働している唯一の原子炉の停止をウクライナ側が検討していると明らかにしていた。

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