ウクライナ軍は10日、北東部ハルキウ州のロシア軍占領地への攻撃を進め、同軍が補給基地とする町を奪還した。これを受けてロシア国防省は同日夕、これまでロシア軍が同州で東部制圧を狙うための重要拠点としてきた都市イジューム周辺から部隊を撤退させると発表した。これにより、ウクライナ軍の東部での反転攻勢が強まるとみられる。
ウクライナ軍が奪還したのはハルキウ州東部の交通の要所クピャンスク。ロシア軍はこの町を、2月にウクライナ侵攻を始めた直後に占領下に置き、州内の他の占領地への補給基地の役割を持たせてきた。
ロシア軍はまた、ウクライナ侵攻の目的とする東部ドンバス地方の制圧に向け、同州南東部の都市イジュームを重要な攻撃拠点の一つとしてきた。クピャンスクを失ったことで、そのイジュームへの補給路を断たれることになり、周辺の占領地の維持も困難になったと判断したとみられる。
ロシア国防省は声明で「ドン…
- 【視点】
私自身は戦況をつぶさに追っているわけではないが、ウクライナの反転攻勢が短期間でここまで成果を挙げるとは、大きな驚きである。 ウクライナ軍が、ヘルソン州を中心とした南部の反転攻勢に注力する構えだったのはむしろ偽装で、東部で奇襲をしかけハルキ
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