円急落に「日本は何もできない」 投機的な売り加速か 為替介入は?

有料記事

筒井竜平 久保田侑暉 細見るい ニューヨーク=真海喬生

 円安が止まらない。円相場は7日、一時、1ドル=144円台まで下落し、わずか1日あまりで4円も円安が進むという異例の動きだ。急速な円安に政府は警戒感を強め、市場を牽制(けんせい)している。だが、市場では政府は為替介入に動きづらいとみられていて、投機的な円売りが円安を加速させているとの見方も出ている。

 鈴木俊一財務相は7日午後、省内で報道陣の取材に応じ、「動きが急激だという印象だ。円安方向に一方的に振れていることを憂慮している」とした。その上で、「今は緊張感をもって推移を見守る。しかし、これが継続すれば必要な対応をとる」と述べた。

 最近の円安局面で、鈴木氏は「必要な場合には適切な対応をとる」と繰り返してきた。今回は特に、1日あまりで約4円も円が下落した足もとのペースが「継続すれば対応」と踏み込み、急激な変動への警戒感を明確に示した。

 「必要な対応」の中身を問わ…

この記事は有料記事です。残り1430文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません