新幹線や寝台特急と四国の在来線特急の「乗り継ぎ割引」来春廃止へ

福家司
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 JR四国は2日、山陽新幹線寝台特急と四国の在来線特急列車を岡山などで乗り継ぐ場合、在来線の特急料金を半額にする「乗り継ぎ割引」を来年4月から廃止すると発表した。利用客にとっては実質的に大幅な値上げとなる。

 乗り継ぎ割引は、岡山で新幹線と特急を直接乗り継ぐ場合をはじめ、高松または坂出で快速マリンライナーをはさんで新幹線と特急を乗り継ぐ場合にも適用される。寝台特急「サンライズ瀬戸」と四国の特急を高松、坂出で乗り換える際にも適用される。

 廃止によって、例えば岡山―松山間の特急料金(通常期指定席)は1480円上がって2950円に、岡山―高知間は1370円上がって2730円となる。

 JR四国営業部は「乗り継ぎ割引は、新幹線の利用促進という導入当初の役割は終わったと考え、JR西日本とも協議して廃止を決めた」と説明している。

 乗り継ぎ割引を巡っては、JR九州はすでに廃止しており、JR西日本も同日、新幹線と自社の在来線特急との乗り継ぎ割引の一部廃止を発表した。

 このほか、JR四国が来春の実施に向けて申請している運賃値上げに合わせて、岡山―丸亀、宇多津間などJR西日本とJR四国をまたがる50キロまでの自由席特急料金も、200円値上げして760円とする。(福家司)

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