ペンキ?被害の灯籠、室町時代のものも 春日大社「いち文化財以上」
富岡万葉
奈良市春日野町の春日大社(国史跡)の灯籠(とうろう)にペンキのようなものがかけられた事件で、春日大社は1日、汚れが見つかった灯籠を報道陣に公開した。
春日大社によると、8月30~31日に職員らが計4基の灯籠の柱部分に直径5~7センチの赤い円状の汚れを見つけ、警察に通報した。奈良県警は文化財保護法違反の疑いで捜査している。
灯籠を手がける石工の判断では、ペンキの成分が染みており、石を削らなければ色が落ちないという。今後、文化財修復の専門家も交えて対応を協議する。
室町時代に作られた灯籠も含まれており、北野治権禰宜(ごんねぎ)(52)は「人の思いをつないで何百年と守ってきたもので、いち工作物、いち文化財以上の存在。なぜ壊してしまうのか。残念でならない」と話した。
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