対馬で漂着ゴミ回収 大学生ボランティア

対馬通信員・佐藤雄二
[PR]

 【長崎】海洋ゴミの問題が深刻な対馬市で今月12日、大学生による海岸清掃が行われた。

 主催したのは、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)。九州や首都圏などに通う大学生44人が、対馬島内でも漂着量が最も多いと推計される井口浜海水浴場で実施した。漂着したプラスチックや漁網などを回収した。

 群馬県立女子大学の塚越めいさん(21)は今年3月に石垣島沖縄県)で清掃活動に参加した際、実際に色々な国から流れてきたゴミを目の当たりにしたという。その後、漂着ゴミが生物などに及ぼす影響を学んだり、経験や学んだことを後輩に引き継いだりすることを始めた。

 塚越さんは「自分たちだけで頑張っても、外の人に知ってもらえなければそれで終わってしまう。多くの人たちに現状を知ってもらえるようSNSなどで発信していきたい」。

 清掃活動に地元側から協力している、一般社団法人対馬CAPPAの末永通尚理事(51)は「すでに昨年以上の団体を受け入れ、打診も増えている。島内では、いままで小中高生への啓発活動をしてきたが、漂着ゴミはポイ捨てなど不法投棄も原因となっているので、大人を対象にした活動にも力を入れていきたい」と話した。(対馬通信員・佐藤雄二)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら