西鉄天神大牟田線、念願の高架化 雑餉隈―下大利

伊藤隆太郎
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 【福岡】西日本鉄道天神大牟田線で28日、福岡、春日、大野城の3市にまたがる雑餉隈―下大利間の約5・2キロが高架化された。27日深夜から最終のレール切り替え作業があり、28日朝の始発電車出発や開通式で工事の完了を祝った。

 作業があった福岡市博多区の現場では約130人の作業員が出て、重さ2・5~3トン、長さ50~60メートルのレールを動かし、新しい線路へつなぎなおしていた。

 高架化は県と福岡市が主体となり、総事業費1074億円をかけて実施。工事区間にあった19カ所の踏切が撤去された。今後も旧線路や駅舎の跡地整備が続けられる。

 大野城市の西鉄下大利駅であった開通式には服部誠太郎知事や高島宗一郎福岡市長らがテープカットに臨んだ。近くにあった踏切で朝夕のピーク時、1時間のうち約40分間も遮断機が下りることがあったといい、式を見守った市民から「人も車も流れがスムーズになる」と喜びの声が出た。(伊藤隆太郎)

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