ゴールデンカムイの「聖地」で見学会 クライマックス舞台の五稜郭跡

阿部浩明
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 人気漫画「ゴールデンカムイ」に登場する五稜郭跡(北海道函館市)の兵糧庫で27日、解説付きの見学会が開かれた。漫画のクライマックスの舞台となって来場者も増えており、「箱館奉行所」を管理する会社がファンらの要望に応えて企画した。

 幕末の1864年ごろに建てられた兵糧庫は、五稜郭で奉行所時代の姿をとどめる唯一の建築物。奉行所のスタッフは作中の絵を見せながら、土蔵造りの内部や外観が忠実に描写されていることなどを紹介した。

 参加者たちは、金塊のありかとして描かれた井戸の跡を撮影するなど、作品の世界に浸っていた。「聖地巡礼」で旅行中という仙台市の会社員葛西清美さん(28)は、「アイヌ民族の歴史や文化も、この漫画で知ることができました」と話した。

 兵糧庫の内部は保全のため、例年8月限定で公開しているが、今年は9月18日にも追加公開。この日はアニメのコスプレイベントも予定されている。(阿部浩明)

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