コロナ後に売り上げ伸ばす「伊藤畳商店」 職人の世界にデジタル導入

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井上昇
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 【愛知】畳作りは「職人の仕事」で、手作りのイメージが強い。そうした中、コロナを機に、最新機器の導入やネット集客など「脱アナログ」を進める畳店が名古屋にある。デジタル化をめぐる父子の対立も乗り越え、コロナで減った売り上げを回復させた。

 名古屋市南区にある「伊藤畳商店」の約100平方メートルの作業場には、大きな機械5台が並ぶ。その機械を使って8月上旬、3代目の伊藤貴大さん(30)が畳作りをしていた。

 機械に畳をセットしてボタンを押すと、自動で縫い付けが行われる。畳を別の機械に移動させると、縁(へり)が折り曲がった。各作業にかかる時間はそれぞれ数分。注文を受けた約10枚の畳が、約2時間で完成した。

 畳は全て機械で作る。手作り…

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