「走る劇場」3年ぶりに発車 モノレール内で演劇 車体に銀河鉄道

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安斎耕一
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 「走る劇場」再び――。走行中の北九州モノレールの車内で演劇を繰り広げる人気企画が3年ぶりに開催される。第6弾となる今回は、日本文学の名作「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治原作)をモチーフにつくった新作だ。9月2、3日の本番に向け、出演者らは稽古を重ねている。

 モノレール公演は、アートを通じた新たな街づくりに挑む試みとして北九州芸術劇場が北九州高速鉄道と協働で企画し、2014年に始まった。だがコロナ禍で、20年に上演予定だった本作が延期となっていた。

 今回上演する「きみをさがして」は、劇団「ままごと」主宰の柴幸男さんが作・演出を担当。ザネリやジョバンニ、カムパネルラといった原作の登場人物をベースに、オリジナルの「銀河鉄道の夜」を創作した。

 舞台となるモノレール車両(4両編成)は上演作の世界観に合わせ、特別デザインの「銀河鉄道999号」を使う。出演者が各車両の通路を一つの舞台に見立てて演じ、観客は両端のシートに座って観劇する。

 公演は両日とも午後7時6分…

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この記事を書いた人
安斎耕一
山形総局
専門・関心分野
地方のくらし、美術、映画、手仕事、民藝、やきもの