北大阪急行延伸、23年度末開業へ 土木工事ほぼ完了、新駅を公開
瀬戸口和秀
大阪の中心部と直結している北大阪急行電鉄(北急)の南北線延伸線(千里中央駅―箕面萱野駅)の開業時期が、2023年度末に決まった。延伸事業の整備主体である大阪府箕面市と北急が25日発表した。この日、新駅「箕面船場阪大前駅」が報道公開された。
発表によると、南北線を千里中央駅から北へ約2・5キロ延伸し、「箕面船場阪大前駅」と「箕面萱野駅」の2駅を新設する。総事業費は874億円。
当初の開業目標は20年度だったが、箕面船場阪大前駅―千里中央駅間のトンネル計画のルート上に「土留め壁」が見つかった影響などから19年5月、目標を3年延期した23年度に見直した。今年5月末に同区間のトンネルが貫通し、高架橋やトンネルを構築する土木工事は全工事区間でおおむね終わったことなどから開業時期を23年度末にした。
この日は、箕面船場阪大前駅の約200メートルの長さがあるホーム(地下3階)や、改札ができる地下1階が報道陣に公開された。
一方、市は新駅周辺でまちづくりを進めている。
箕面船場阪大前駅周辺では昨年、約71万冊を所蔵する市立船場図書館と、市立船場生涯学習センターが5月に、市立文化芸能劇場が8月にそれぞれオープンした。今後、市立病院が移転し、(仮称)関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センターが建設される予定。
箕面萱野駅周辺では、バスターミナルやタクシー乗り場、飲食店などが入る駅ビルが建設される予定という。