駅名標、レア仕様のゴミ箱も…鉄道古物オークション JR岡山支社
鉄道ファンにとっての「お宝」の品々、ゴミ箱までネットで売ります――。JR西日本岡山支社は9月、鉄道関連の古物を初めてインターネットのオークションにかける。多くの古い鉄道車両が現役で走ることで知られる岡山の「売り」を活用し、全国展開中の岡山の観光キャンペーンを後押ししたい考えだ。
「普段なかなか手に入らないもので、大きなチャンス。申し込みをお待ちしています」。黒田匡喜副支社長は記者会見で強調した。オークションは9月10日、参加申し込みは8月26日まで。JR西の管内で初の取り組みだという。
オークションには、駅などで使っていた「鉄道古物」を中心に十数点が出品される予定となっている。
伯備線の豪渓駅(総社市)で掲げていた駅名標は入札開始価格1万円、乗務員が検札時に使っていたはさみ状の器具は同3千円だ。岡山駅の駅名標は、予備として保管されていたもので、未使用の状態。こちらも同3千円。
「珍品」も登場する。宇野線の妹尾駅(岡山市南区)で使われていたゴミ箱は、観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」仕様のレア物で同1万円。欧風客車のデザインをイメージしたバッグは、どのような経緯で作られたかが不明。3千円から売り出される。
9月末までの大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン」と連動し、「おか鉄フェス2022」の一環として岡山支社が企画した。
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