ラッピング列車、駅名標にドット絵 ファンの心くすぐる「ロマ佐賀」
「ロマサガ」などの愛称で知られる人気ロールプレイングゲーム(RPG)の「サガ」シリーズのラッピング列車が、23日から県内の路線に続々とお目見えする。佐賀県とのコラボで10月に始まる観光キャンペーンの一環で、今後、17駅の駅名標にドット絵のキャラクターが登場し、佐賀駅と唐津駅ではゲームの楽曲が駅メロディーとして流れるという、ファンの心をくすぐる趣向だ。
「ロマンシング サ・ガ」(1992年)に代表される「サガ」シリーズを手がけるスクウェア・エニックス(東京都新宿区)と佐賀県は、「サガ」という名前の縁でオリジナルマンホールを設置するなどのコラボ企画を2014年から重ねている。
今回は西九州新幹線(武雄温泉―長崎)が9月23日に開業するタイミングにあわせて、唐津や伊万里など新幹線沿線以外の街にも観光客を誘導する狙いがあり、10月8日から観光キャンペーンを展開する。
ラッピング列車は15年にも2両走らせたが、今回は長崎線(佐賀―久保田)、唐津線(久保田―西唐津)、筑肥線(山本―伊万里)でJR九州が使用する16両の普通車両(キハ47とキハ125)をすべてラッピング。車両ごとに違うキャラクターや沿線の名所・名物があしらわれる。ラッピング車両は8月23日から逐次投入され、10月8日に16両が出そろう。
任天堂のゲーム機、ゲームボーイ用に発売された初期作品から30年以上、シリーズを楽しんでいるという県の担当者は「これまでの全作のキャラクターがちりばめられている。ファンには自分の推しのキャラクターが描かれた車両を探してほしい」と話す。「新幹線駅ができる武雄、嬉野以外にも県内にはいいところがたくさんある。これを機会に佐賀ファンも増えてくれればうれしいです」
対象路線の普通列車に2日間乗り放題の「ロマ佐賀列車周遊きっぷ」(大人2500円)を1月30日まで販売。販売開始の10月8日から同月31日までは半額の1250円で販売する。
さらに、佐賀・唐津両市に計10種のコラボマンホールを新設。県内各地に既設の17種と合わせて楽しめるようにする。県の公式ウォーキングアプリを使ったデジタルスタンプラリーも佐賀、唐津、小城、多久、伊万里各駅で開催する。
最新情報は公式サイト「ロマンシング佐賀2022」(https://romasaga.jp/2022/)で確認できる。