自動運転車、28日まで実証運行 JR江川崎駅~道の駅を10分で

福家司
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 JR江川崎駅高知県四万十市)周辺で、低速電気自動車を使った自動運転の実証運行が始まるのを前に、駅前で20日、出発式典が開かれた。

 市やJR四国、沿線市町長、国、県、地元団体代表らによるテープカットとくす玉割りに続いて、7人乗りの電気自動車が乗客4人を乗せて出発。中平正宏・四万十市長は「自動運転の技術がより発達すれば、鉄道を利用したさらなる観光誘客の促進、地域活力の維持につながると確信している」と述べた。

 電気自動車は、江川崎駅前―道の駅「よって西土佐」間の約1キロを、路中に埋め込まれた磁気マーカーを車のセンサーで読み取りながら、時速約8キロで約10分かけて走行。JR四国はこの日、2000系特急型ディーゼル車を4年ぶりに予土線に乗り入れるツアー列車を高知から江川崎まで運行し、列車の乗客ら23人が電気自動車に試乗した。

 初便に乗った和歌山市の会社員奥野直杜さん(25)は「交差点で2度止まるなど安全面に不安はなかった。速度が遅いが、荷物の多い観光客には役立つかもしれない」と話していた。

 実証運行は21~28日に実施。乗車は無料だが、原則として前日までに予約システム(https://nishitosa-yodosen-autonomous-car.jp別ウインドウで開きます)からの予約が必要。ツアー列車は27日にも運行される。

 実証運行は国交省中村河川国道事務所や県、市、JR四国などでつくる「西土佐地域自動運転モビリティ実証実験企画会議」が予土線の利用促進のため、初めて企画した。

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