ちびまる子ちゃん、最新巻発売へ 「さくらももこの遺志引き継ぐ」

黒田健朗
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 故・さくらももこの人気漫画「ちびまる子ちゃん」の単行本の最新18巻が10月25日に発売される。集英社が発表した。テレビアニメ版(フジ系、日曜夜6時)向けにさくらももこ自身が手がけた脚本を元に、アシスタントを長年務めた小萩ぼたんが作画を担当したという。

 2018年8月に亡くなったさくらももこは、アニメの脚本も手がけ、生前それら脚本の漫画化も始めていたという。今回の単行本発売には、そうした「さくらの遺志を引き継ぐ」(さくらプロダクション)思いがあるといい、「ちびまる子ちゃん」が連載されていた少女向け漫画雑誌「りぼん」の編集部も「さくら氏が遺(のこ)した作品を漫画にしたい」としている。

 今回は、漫画化されていない脚本を元に、小萩が作画した「天女のはごろも伝説の巻」「ハロウィンパーティーをやろうの巻」などの新作7編を収録。さらなる続刊について、集英社とさくらプロダクションは「可能性はあるが、まだ何も決まっていない」としている。

 「ちびまる子ちゃん」は静岡県清水市(現静岡市)を舞台に、作者自身の子ども時代を投影した小学3年生まる子や、個性的な家族、友人たちの日常を描くエッセー風漫画。「りぼん」で86年に始まり、90年にはテレビアニメ化され、社会現象を起こした。(黒田健朗)

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