政府は12日の閣議で、副大臣26人と政務官28人の人事を決めた。閣僚人事と同様に「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との関係を点検し、見直すことを受け入れた人物のみを任命したという。また、自民党の各派閥に配慮した「派閥均衡」の配置にもなっている。
松野博一官房長官は同日の記者会見で、旧統一教会との関係見直しについて、「副大臣や政務官に対しても(閣僚と)同様のことを求め、これを了解した者のみを任命をした」と語った。
12日までに、デジタル兼内閣府副大臣の大串正樹氏、外務副大臣の山田賢司氏、文部科学副大臣の井出庸生氏、農林水産副大臣の野中厚氏、経済産業兼内閣府副大臣の中谷真一氏、国土交通副大臣の豊田俊郎氏、国土交通兼内閣府兼復興副大臣の石井浩郎氏のほか、デジタル兼内閣府政務官の尾崎正直氏、総務政務官の国光文乃氏、外務政務官の高木啓氏と吉川有美氏、文部科学兼復興政務官の山本左近氏、環境兼内閣府政務官の柳本顕氏ら計13人が、朝日新聞の取材などにイベントの参加や祝電など教団側との接点を認めた。
副大臣人事では党内最大派閥の安倍派(97人)から6人、茂木派(54人)から4人、麻生派(50人)から4人、岸田派(43人)から3人、二階派(43人)から2人でほぼ規模に応じた割り振りとなった。閣僚では起用がなかった谷垣グループから1人、無派閥からは3人、公明党からは3人を充てた。森山派(7人)からはゼロ。女性は計4人だった。
副大臣では自民党が政権に返り咲いた2012年の衆院選の初当選組で、人数の多い衆院当選4回の議員が並んだ。一方で、政務官では昨年の衆院選で初当選したばかりの若手も多く起用された。(楢崎貴司)
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新しい副大臣、政務官は次の通り。
副大臣
【デジタル兼内閣府】大串正…