ロシア軍がウクライナ攻撃に使用しているとみられるベラルーシ南東部のジャブロフカ飛行場で11日未明、大規模な爆発があったと、ウクライナのメディアが一斉に伝えた。ロシアが支配するウクライナ南部クリミア半島の軍用空港で9日にあった同様の爆発では、ウクライナ側の攻撃の可能性が指摘されている。
ベラルーシ国内の独立系軍事情報監視団体「ベラルーシ・ガユン」がSNSに発信した情報によると、午前0時20分ごろから少なくとも8回の爆発が発生。装甲車両やレーダーなどが破壊されたようだという。ミサイルシステムの一部が使えなくなった可能性もあり、犠牲者が出たとの未確認情報もある。
同団体は、20~25キロ先から撮影したという爆発の映像を公表。激しい爆発の光が夜空に光っていた。
ポーランドのベラルーシ反政権派系衛星放送「ベルサット」によると、ベラルーシ国防省は大規模な被害を否定し、「エンジンに着火した事故」と説明した。ウクライナ当局は11日現在攻撃を認めていないが、イグナト空軍報道官はベルサットに「ベラルーシの抵抗勢力はウクライナを助けてくれている」と述べ、関与をほのめかした。
同飛行場はベラルーシ南東部ホメリ近郊。ウクライナとの国境に近く、ロシア軍がミサイルシステムや攻撃ヘリを配備し、ウクライナ北部への攻撃拠点としているといわれる。
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