いったん「白紙」の川辺川ダム、治水対策の計画固まり建設へ本格化

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大貫聡子 長妻昭明
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 国土交通省熊本県は9日、川辺川への流水型ダム建設を含む「球磨川水系河川整備計画」を策定し、発表した。国は2027年度にもダム本体の基礎掘削工事に入ることを目標に、今年度からダム本体の設計、模型実験などに着手する予定。今後ダム建設に向けた動きが本格化する。

 計画は20年7月の記録的豪雨で氾濫(はんらん)した球磨川水系の治水対策を定めたもの。平常時は川の流れを止めない流水型ダムを従来のダム計画と同じ場所に同規模で造る計画と、洪水時に一時的に水をためる遊水地整備が中核。会見した国交省八代河川国道事務所の宗琢万所長は、一昨年の豪雨と同規模の洪水が起きても「流域における浸水被害を軽減できる」と説明した。

 国交省によると、今後はダムの設計と、ダム建設で一部が水没する五木村やダム建設地の相良村の振興策の具体化、環境影響評価(アセスメント)などを並行して進めていくという。

 計画策定にあたり、国は県を通じて流域12市町村長に意見照会したが、五木村と相良村はダムの賛否に言及しなかった。五木村の木下丈二村長は朝日新聞の取材に「計画策定で終わりではない。ダムについては今後、住民の理解が得られるよう国に丁寧な説明を求めたい」とコメントした。

 河川整備計画では事業実施に…

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この記事を書いた人
大貫聡子
くらし報道部
専門・関心分野
ジェンダーと司法、韓国、マイノリティー