カルトへ厳しい視線失っていた社会 国会主導で対策を 紀藤正樹さん

有料記事元首相銃撃 いま問われるもの

聞き手 シニアエディター・尾沢智史
[PR]

 1980年代から90年代にかけて、「霊感商法」や合同結婚式などで世間を騒がせた旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)。弁護士として被害者の救済に取り組んできた紀藤正樹さんは、社会が教団に厳しい視線を向けなくなったことが問題だといいます。カルト団体全般に、政治や社会はどう対処していくべきかを聞きました。

     ◇

 旧統一教会は、1980年代から90年代に大きな社会問題になりました。当時と比べて、教団の活動自体にあまり変化はない。大きく変わったのは社会の視線です。

 90年代には、70~80年代に勃興した新興宗教が統一教会以外にも多くあり、社会がカルトを見る目も厳しかった。特に95年のオウム真理教事件の後は、カルト問題の報道が非常に多くなされました。

 ところが、2000年代半ば…

この記事は有料記事です。残り974文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    南野森
    (憲法学者・九州大学法学部教授)
    2022年8月11日10時11分 投稿
    【視点】

    旧統一教会・現家庭連合による被害問題に(多大な犠牲を覚悟のうえで)長年取り組んで来られた紀藤弁護士のご主張に、私も賛成です。「信教の自由」があるから、「政教分離」だから、とこの問題の追及に及び腰になってしまったり、あるいはそれらがこの問題に

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年8月11日10時21分 投稿
    【視点】

    確かに、しばらく取りざたされていなかったが、今はメディアも政府も統一教会関連に厳しい!  基本、アンチ宗教な僕はそれに反対しているわけではない。だが、「公平さ」が民主主義社会の基本だと思う。政府、メディアでみる統一教会の扱い方は公平な

    …続きを読む
旧統一教会問題

旧統一教会問題

2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る]