春闘賃上げ率、2%台に回復 物価高には追いつかず

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三浦惇平
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 厚生労働省は5日、今年の春闘で、基本給を底上げするベースアップと定期昇給を合わせた賃上げ率が2・20%だったと発表した。好調な企業業績を受けて、2年ぶりに2%台に回復した。ただ、物価の上昇には追いついておらず、賃上げで家計が楽になったとは言えない状況だ。

 調査対象は、資本金10億円以上で従業員1千人以上の358社。賃上げ額は平均6898円だった。昨年はコロナ禍の影響を強く受けて賃上げ率が1・86%(5854円)まで落ち込んだが、今年はコロナ前の2019年(2・18%)の水準まで戻った。

 賃上げ率を産業別にみると…

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