若い世代が詠む「ウクライナ」 今野寿美「うたをよむ」

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 8月7日付朝日歌壇・朝日俳壇面のコラム「うたをよむ」をお届けします。今週は歌人の今野寿美さんが、若い世代が詠んだ戦争の歌を紹介します。

「うたをよむ」

 ロシアのウクライナ侵攻を憂え、戦地の状況を息つめて追いながら、戦争を否み、歌に詠む。そうして生まれた歌に数多くであう。新聞歌壇でも雑誌でも。

 ただ、若い世代はどうかというと、もしかしたら視野の外のような。で、試みに文芸創作の授業で題「ウクライナ」としてみた。女子大生の二首を引こう。

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