野球部全員同じ練習ユニホームって必要?阪神・青柳晃洋が訴える理由

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吉村駿 仙道洸

 野球の道具が高くて買えず、子どもたちが野球を始められないかもしれない。

 甲子園球場をホームグラウンドにする阪神タイガース・青柳晃洋投手(28)は危機感を抱いている。

 昨年から始めた野球の道具を子どもたちに寄付する活動。今年はシーズン中にもかかわらず、道具を集め始めた。何が駆り立てるのか。青柳投手にインタビューした。

3年間使い続けたグラブ

 昨年の東京オリンピック(五輪)では日本代表の一員として金メダルに輝き、今季もリーグトップの12勝。そんな青柳投手も中学時代は軟式野球の3番手の投手。決して目立つ存在ではなかった。

 強豪校へ進学する話はなかった。母子家庭だったことも影響し、お金がかかる私立高校ではなく、神奈川県立川崎工科高校へ進んだ。子どもの頃から頻繁に道具を買ってもらえる環境ではなかった。高校では3年間、一つのグラブを使い続けたという。

 特待生で帝京大学に進んだ。そのとき、バット、グラブ、スパイク、ユニホームなど野球の道具を一式そろえるのに20万~30万かかることを知る。サッカーなどと比べ、「野球って、すごいお金がかかるな……」と改めて感じた。

どうしたら、野球を始めるハードルが低くなり、続けていけるのか。青柳投手ならではアイデアがありました。

 大学を出てプロ入りして7年目。自身も親になる年齢になった。

 野球人口の減少を目の当たり…

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この記事を書いた人
吉村駿
東京社会部
専門・関心分野
事件・事故、スポーツ、生き物
仙道洸
ネットワーク報道本部|西成・動物園担当
専門・関心分野
在日コリアン、在日外国人、司法