あの「名画」とコラボ 未生流笹岡の家元が生ける葉月の涼感
京都を拠点とする華道「未生流笹岡」の三代家元、笹岡隆甫(りゅうほ)さんに毎月、旬の花を生けてもらう企画です。8月はスイレン。水が“ごちそう”なこの時期、今回は花器ではなく、ある場所を水盤に見立てて、屋外で生けてもらいました。
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暑い日が続いています。生け花ではこの時期、花器に普段より多めに水を入れて、涼やかな風情を表現します。水が“ごちそう”になる季節です。
スイレンは、水面を見せるのに最もふさわしい花の一つ。今回は花器を用いず、京都府立陶板名画の庭(京都市左京区)にお邪魔して、池を水盤に見立てて生けました。
池の底面には、モネの「睡蓮(すいれん)・朝」の陶板画が飾られており、スイレンの生花(せいか)との競演を見せたいと考えました。安藤忠雄氏の設計であり、建築学科出身としては、ぜひ一度この場に花を生けたいと以前より機会をうかがっていたのです。
スイレンは朝に蕾(つぼみ)…