三者三様の新・秩父宮ラグビー場案 決め手は機能か価格かデザインか
「都心最後の一等地」
再開発可能な数少ないエリアとして、そう呼ばれてきた東京・神宮外苑地区は、国立競技場や神宮球場などが集まる一大スポーツ拠点でもある。この地区の再開発に伴って建て替えられる新しい秩父宮ラグビー場の事業者を決める一般競争入札は、22日に開札される。
複数の関係者によると、新ラグビー場建設を巡っては、国内外の名だたる企業群で構成される三つの事業体が参加して国有地の「争奪戦」を繰り広げている。
1日、現在の秩父宮ラグビー場に隣接する日本スポーツ振興センター(JSC)。事業体ごとに、それぞれ約1時間の最終プレゼンテーションと質疑応答が行われた。
NTTの澤田純会長、鹿島の天野裕正社長ら参加企業のトップがセンター内へ。スタジアムの模型などが入っているとみられる大きな箱も、担当者によって次々と運び込まれた。それぞれの熱の入りようがうかがえた。
「大企業トップがプレゼンに…
- 【視点】
新国立競技場や東京大会を通じて、スポーツ施設への視線が厳しくなりました。建設費はもちろん、建てたあとの維持費、利用率などへの関心も高くなりました。 だから、どうしても、あれもこれもと盛り込みたくなる。 今回、JSCが打ち出している基本コ
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