ゴルバチョフ・ソ連元大統領が死去 東西冷戦を終結に導く

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 旧ソ連最後の最高指導者で、東西冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が30日、死去した。91歳だった。タス通信などが、モスクワ中央病院の話として伝えた。新型コロナの流行初期から入院していたという。関係者によると、ゴルバチョフ氏の遺言で、モスクワ中心部にある妻ライサさんの墓の横に埋葬されるという。

 ロシアのペスコフ大統領報道官はタス通信に対し、「プーチン大統領がゴルバチョフ氏の死を深く悼み、朝には弔電を親族に打つ」と話した。

 ゴルバチョフ氏は1985年、ソ連共産党書記長に就任。行き詰まった社会主義体制について、「ペレストロイカ」(立て直し)の名で改革に着手し、「新思考外交」で西側諸国との緊張緩和、核軍縮を目指した。

 85年11月、スイス・ジュネーブで開かれたレーガン米大統領(いずれも当時)との最初の首脳会談で、「核戦争に勝者はいない」と宣言。米国との間で87年に核兵器削減条約の中距離核戦力(INF)全廃条約、91年には戦略兵器削減条約(START)に署名した。アフガニスタンからのソ連軍撤退も実現した。

 さらに、89年12月、ブッ…

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