旧統一教会へ「感謝」の市長コラム、「適切と判断」から一転し削除

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村野英一
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 宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の小田原家庭教会が神奈川県小田原市に10万円を寄付し、守屋輝彦市長が市公式サイトで感謝を伝えるコラムを載せた件で、市は26日までにコラムを削除した。理由について「社会的な影響に鑑みて削除すると市長が判断した」と説明した。

 市長は5月6日付のコラムで、小田原家庭教会が開いたバザーに約120人が品を提供し、約100人が来場したと説明。寄付に「心から感謝申し上げます」と記載した。市は20日の取材に対し、掲載を続ける方針を示していたが、旧統一教会の霊感商法問題に取り組む弁護士が「旧統一教会はバザーを信者や献金を集めるきっかけにしている」などと小田原市を批判。市に批判や疑問の電話が20~22日に15件寄せられたという。こうした声を受け、市は22日に寄付に関する部分を削除した。

 守屋市長は20日の取材に文書で、寄付の財源などが「適切なものと判断した」とし、コラムについては「市長の活動を紹介するエピソードの一つとして掲載した」と説明していた。

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