家康の好物?詰め込んだ弁当 ゆかりの地で開発「揚げ物は使わず」
大平要
徳川家康が好んだとされる食材を使った「浜松家康辨當(べんとう)」ができた。麦飯に赤みそを付けた焼きおにぎりやふかし芋などが詰め込まれた、素朴な弁当だ。浜松市内のイベントなどで販売されるという。
来年放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」に向けた同市の「Yes!家康プロジェクト」の一環で、静岡県飲食業生活衛生同業組合浜松支部が開発。弁当製造や食堂運営を手がける同市のエムシーフードサービスが販売する。
おにぎりは麦の比率が4割の麦飯を使った。おかずには戦国時代の頃から遠州で食べられていたアサリやサツマイモのほか、当時の狩りで獲物となったカモの肉などを食材に採用。家康の好物だったとされる、おはぎも入れた。価格は1食税込み800円。
4月に浜松城公園で試験販売したところ、好評だったという。広報担当の小林敦さんは「(現代では人気の)揚げ物は、あえて使っていない。軌道に乗れば、通常販売も検討したい」と話す。