宮城で記録的な大雨 名蓋川の堤防決壊、古川地区に「緊急安全確保」

【動画】宮城・名蓋川の堤防決壊、水田に水が流れ込んだ=遠藤直樹さん提供
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 大気の状態が非常に不安定な影響で16日、東北や九州を中心に大雨となった。気象庁は15日深夜から宮城県内に記録的短時間大雨情報を相次いで発表。大崎市(古川)では未明までの3時間降水量で133・5ミリを記録し、観測史上最多を更新した。

 大崎市では名蓋(なぶた)川の堤防が決壊し、古川地区の176人に対し、最高レベルの「緊急安全確保」を発表。仙台市石巻市など7市町村では、約25万6千人に避難指示が出た。

 仙台市消防によると、仙台市太白区ではマンホールのふたが外れて、足をとられた40代男性が軽いけがを負ったほか、大崎、石巻、東松島、松島の各市町によると、それぞれで数十棟の住宅が浸水したとの情報が入っている。

 鹿児島県鹿屋市でも未明までの1時間に86・5ミリの猛烈な雨を観測。同庁によると、九州・山口で発生が見込まれた線状降水帯による大雨のおそれは少なくなったという。

 気象庁によると、17日午前6時までの24時間予想雨量はいずれも多いところで、近畿、東海150ミリ▽東北、北海道120ミリ▽九州南部、関東甲信100ミリ▽四国、中国、北陸80ミリ。東北では土砂災害などの危険度が高まっており同庁は厳重な警戒を呼びかけている。

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