安倍晋三元首相の死去に伴う自民党安倍派(清和会)の後任会長選びが混沌(こんとん)としている。最大派閥を率いる「本命」が不在とされる中、あえて会長職を置かず複数のベテラン議員で運営する「集団指導体制」をとる案も浮上する。派内の不満を抑えて分裂を避ける狙いがあるが、実現できるかは見通せない。
派閥内外で取りざたされるのが、会長代理を務める塩谷立・元文部科学相(10期)と下村博文・前政調会長(9期)の両氏を中心に「双頭体制」とする案だ。2人は派内では当選回数が多く、派閥会長と共に派閥を取りまとめる立場にある事務総長経験者でもある。
清和会は過去にも「集団指導…
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- 【視点】
安倍晋三元首相という人は、あらゆる面において決め手となる後継者をつくってこなかったんだなと思います。まして派閥に関しては「この人の言うことなら聞かないわけにはいかない」と思うような重しとなる人が率いないとなかなかうまくまとまらないウエットな
…続きを読む