「ちむどんどん」絶叫の失恋 振られ役演じた前田公輝の心境
伊藤宏樹
一途で熱い男が、一世一代の勝負に出た。
NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」。14日放送回で、俳優・前田公輝(ごうき)が演じる砂川智(さとる)は、主人公比嘉暢子(のぶこ)(黒島結菜)に告白した。
鶴見沖縄県人会の角力(すもう)大会で優勝した日、夕日に染まる海辺で、暢子を右手でギュッと抱き寄せ、周囲に公言した通り、プロポーズに踏み切ったのだ。
同郷の幼なじみ。暢子に思いを寄せ続け、彼女が沖縄本島北部から上京して銀座のイタリア料理店で働くと、後を追って上京した。暢子と接点を持ちたいがために、1人で食品卸の会社も起こした行動派だ。
だが、暢子は小刻みに左右に首を振り、こう返した。
「うちは嫌。ごめん」
土俵際でうっちゃられた。いや、勢い余って自分の足を先に土俵外へ出す「勇み足」か。智は「だめなわけよ、暢子じゃないと!」と涙ながらに絶叫し、その場から一目散に駆け出した。
積もりに積もった思いをはじき返されたとはいえ、ここまで感情を爆発させる男を描いたシーンは珍しい。演じてみて、いかがでした?
ここから続き
「強烈。ああいう顔を女性に…