順位向上?先進国最下位? ジェンダー平等116位とどう向き合う

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 世界経済フォーラムが13日、ジェンダーギャップ報告書を発表しました。日本は146カ国中116位で、昨年(156カ国中120位)までと同様、振るわない結果でした。今回も先進国で最下位に沈んだ日本。ジェンダー問題に詳しい上智大学の三浦まり教授は報告書をどう読んだのでしょうか。

 ――今回の結果をどう受け止めますか。

 日本の順位は上がりましたが、国の総数が10カ国減ったので単純に喜ぶことはできません。そのため順位の変化よりも、スコアの変化を見た方がよさそうです。スコアは完全な平等を1とした場合の値で、昨年の0・655から0・650に落ちていますね。ただ全体として昨年までと大きな違いはありません。

 分野別では政治、健康の2分野はスコアが変わらず、教育は上がりました。経済が悪化した分、全体のスコアが落ちたようです。

 ――経済分野が悪化したのはなぜでしょうか。

 スコアは0・564で、昨年…

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