天竜浜名湖鉄道、営業赤字が拡大 コロナ、燃料高騰など打撃

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大平要
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 静岡県などが出資する第三セクター天竜浜名湖鉄道(本社・浜松市天竜区)が発表した2021年度決算は、補助金などをのぞく本業での営業損益が4億600万円の赤字となり、前年度(2億8600万円)から赤字幅を広げた。コロナ禍の影響で利用者が低迷する中、老朽化した設備の修繕費がかさみ、燃料の軽油高騰が追い打ちをかけている。

 旅客収入は前年度比10・8%増の3億2千万円だった。ただ、コロナ禍前の19年度と比べると、22・1%減で、引き続き利用が低迷している。とくに通勤や通学定期以外の利用は、19年度比で、3割近い落ち込みが続いている。

 前年度は、車両の検査や老朽化施設の改修を先送りして、修繕費を抑えた。だが、21年度の修繕費は前年度比73・4%増の2億1千万円に膨らんだ。加えて燃料の軽油が高騰し、内燃動力費が55・0%増の5100万円となった。

 純損益が4年ぶりの赤字に陥…

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この記事を書いた人
大平要
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
企業経営、働き方、地方創生、産業政策