安倍元首相に「当選を報告した」 奈良選挙区の佐藤氏、現場で黙禱

参院選2022自民

高井里佳子
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 安倍晋三元首相が銃撃され、死亡する事件が起きた参院選奈良選挙区(改選数1)で、応援演説を受けて再選を果たした自民現職の佐藤啓氏(43)は11日朝、現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅前の献花台を訪れた。佐藤氏は「安倍元総理に改めてお悔やみを申し上げ、当選の報告をさせていただいた」と語った。

 佐藤氏は黒の礼服姿で献花台の前に立ち、15秒ほど黙禱(もくとう)をした。取材に対し、「暴力によって物事を解決することは許されない。そういった行為に絶対に負けない、という気持ちでやってきた」と選挙戦を振り返った。2期目について「安倍元総理の政治理念や、政策を実現しようとする情熱を見習いながら、心新たに仕事をしたい」と述べた。

 献花台には、この日も多くの人が花を手向けた。通学前に訪れた京都府木津川市の専門学校生の女性(19)は「まだ事件が信じられず、戸惑っています」。奈良市の大学教員の男性(43)は「ショックで、この週末は落ち着かない気分だった。(容疑者が)手製の銃を作っていたなんて、本当に怖い」と話した。(高井里佳子)

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