「民主主義への挑戦だ」安倍元首相死去、経済人からも非難と惜しむ声

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 安倍晋三元首相が8日演説中に銃撃され亡くなった。ゆかりのある経済人らは悲しみに包まれた。選挙活動中の犯行に「民主主義に対する挑戦だ」といった発言が相次いだ。

 経済同友会の桜田謙悟代表幹事(SOMPOホールディングス〈HD〉会長)は、会合があった長野県軽井沢町で取材に応じた。「悲しいし、悔しい。戦後の日本を代表する政治家を失った。参院選の期間中に元総理を狙った事件。民主主義に対する挑戦、危機と受け止めざるをえない」と述べた。

 日本自動車工業会豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は「大変残忍で卑劣な行為は決してあってはならない。アベノミクスを掲げた強いリーダーシップにより、リーマン・ショック東日本大震災から力強い回復を先導された」とコメントした。

 アベノミクスの「3本の矢」の一つである大規模な金融緩和を進めた日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は「様々な分野で大変に大きな功績をあげられた。経済の分野においては、長期間続いたデフレからの脱却と持続的な経済成長の実現に向けて、多大な成果を残された」とのコメントを出した。

 経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)は、安全保障関連法制を整備したことなどを評価し、「極めて大きな功績を残された」とした。

 日本商工会議所三村明夫会頭(日本製鉄名誉会長)は「国家のために尽くした尊い命が奪われたことに、深い憤りと悲しみを禁じ得ない」とのコメントを出した。

 大阪商工会議所の鳥井信吾会…

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