山形駅ホームで記念式典 山形新幹線開業30年
辻岡大助
JR東日本仙台支社は2日、山形新幹線開業30年の記念式典を山形市のJR山形駅で開いた。
吉村美栄子知事はホームであった式典のあいさつで、大都市圏から地方への分散型社会の流れを挙げ、「山形新幹線の役割は一層重要になっている」と指摘。佐藤孝弘・山形市長らと開業30年を祝うくす玉を割った後、本郷栄・山形駅長と一緒に手を振り、サクランボなどのイラストのラッピングが車体に施された「つばさ138号」の発車を見送った。
山形新幹線は1992年7月1日、山形―東京間で開業し、99年に新庄まで延伸。乗客数は昨年度までに延べ約9500万人となった。大雪などによる運休のリスクを抱え続けているのが最大の課題で、県とJR東は福島―米沢間のトンネル構想の実現をめざし、共同調査をしている。