東北新幹線40周年 記念列車を運行 大宮駅で出発式

野口駿

 【埼玉】東北新幹線の開業40周年を記念し、JR東日本は2日、開業区間の大宮―盛岡間で「記念列車」を運行した。開業時に使った「200系」をイメージした白と緑の塗装の特別車両で、出発式のあった大宮駅(さいたま市大宮区)には多くの鉄道ファンが詰めかけた。

 東北新幹線は6月23日に開業40周年を迎えた。大宮―盛岡間の開業に始まり、2010年に新青森までの713・7キロが全線開通。これまでの利用者は延べ19億人超だ。開業時の大宮―盛岡間の所要時間は最速3時間17分だったが、現在は最高速度が時速320キロに達する車両で最速1時間47分まで短縮された。最高速度が時速360キロの新型車両の開発も進んでいる。

 記念列車に乗ったのは約500人で、盛岡まで約2時間の旅を楽しんだ。駅に集まったファンらは記念列車の写真を撮ったり、グッズを買ったりしていた。

 記念列車に乗った千葉県流山市の小学3年で鉄道ファンの加藤旭くん(8)は「盛岡まですごく楽しみ。昔の色の車両を初めて見られてよかった」、母親の真理さん(42)は「キャンセル待ちをして運良く乗れることになった。列車が格好良くてわくわくしています」と話した。

 大宮駅での東北新幹線の乗降者は1日に約3万人(2020年度実績)。出発式では、さいたま市の清水勇人市長が「40年前に開業し、大宮は飛躍してきた。これからも東日本の玄関口として、発展に貢献していきたい」、大宮駅の緑川清士駅長が「開業40周年を機に、これからも地域の皆様と大宮を盛り上げていきたい」とあいさつした…

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