【そもそも解説】オミクロン株のBA.5系統、特徴は?ワクチンは?

有料記事そもそも解説

市野塊 神宮司実玲 野口憲太
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 新型コロナウイルスオミクロン株の系統の一つ「BA.5」が今後国内で広がると懸念されています。どんな特徴があるのか、わかっていることを出典とともにまとめました。随時更新します。

 Q 「BA.5」とは?

 A 昨年末から国内で流行している新型コロナのオミクロン株は、いくつかの系統に分かれていて、その一つが「BA.5」だ。

 「BA」というオミクロン株の系統の中で、一部の遺伝子が変異している。

 Q どんな特徴があるのか?

 A 「第6波」で感染の主流となった「BA.2」系統よりも感染が広がりやすいとみられている。

 京都大の西浦博教授の推計によると、感染者1人が何人に感染させているかを示す実効再生産数はBA.2系統よりも1・27倍高かった。

 欧州疾病予防管理センター(ECDC)の5月の報告では、南アフリカポルトガルの感染状況からの推計で、BA.2系統よりも12~13%。英国の健康安全保障庁の6月の報告では、BA.2系統よりも35%、感染者が増えやすいとしている。

記事の後半では、先に広がったポルトガルの状況や、気になるワクチンや薬の効果についていまわかっていることを伝えます。記事の出典となる論文なども最後にまとめています。

 Q これまでよりも感染者が増えやすいとは。

 A 体が免疫を獲得していて…

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