全国宣伝キャンペーンに乗ろう ピンクの観光列車、岡山でデビュー

礒部修作 雨宮徹
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 岡山の魅力をJRグループなどが全国に宣伝する「デスティネーションキャンペーン」が7月1日、スタートする。JR西日本が新しい観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」を運行したり、岡山市が観光ガイドを発行したりと、県外からの誘客作戦が熱を帯びる。

 観光列車は津山線(岡山―津山)で9月末までの金~月曜日、1日2往復する。県北に名所が多い桜をイメージした淡いピンク色の車体は6月23日、「津山まなびの鉄道館」で一般公開された。

 車内では特製弁当やスイーツセットなどを提供する。車内サービスは列車で異なり、切符とのセット料金(大人)は片道5200円と6千円。旅行会社などで販売している。

 津山駅のホームでは、列車の接近を知らせるメロディーが人気ロックバンド「B’z」の「Easy Come, Easy Go!」に変わる。ボーカルの稲葉浩志さんは津山出身で市民栄誉賞の受賞者。ファンの間では、この曲は津山の思い出をつづったと言われる。

 岡山市ではガイドブック「岡山ハレバレとりっぷ」を2万部つくり、市内のコンビニや観光施設などに配布。桃太郎伝説にちなんだ「古墳パン」の販売店を巡るスタンプラリーや、岡山後楽園のライトアップイベントなどを紹介している。

 大森雅夫市長は30日の記者会見で「キャンペーンは人の流れを呼び込む大きなツール。我々も積極的に参加する」と強調した。

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この記事を書いた人
雨宮徹
姫路支局
専門・関心分野
ハンセン病、被爆者、歴史、災害、地方政治