姫新線利用客が増加 コロナ禍で落ち込みから回復

伊藤周
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 JR姫新線の姫路(姫路市)―上月(佐用町)間の利用促進を担う姫新線利用促進・活性化同盟会(事務局・たつの市)は、2021年度の乗車人員が、前年度から14万人増の274万人だったと発表した。毎年度300万人の目標を掲げており、新型コロナウイルスの影響で20年度に続き目標達成は逃したが、増加に転じた。

 高度経済成長期だった1965年度には最多の590万人が利用したものの、沿線の人口減や自家用車の普及などで2009年度には238万人にまで落ち込んだ。そのため、沿線自治体や県、JRなどでつくる同盟会では10年以降、沿線の名所などを回るイベントや駅周辺駐車場の整備、定期券や駐車、駐輪料金の助成などに取り組み乗客増を図ってきた。

 それらの策が功を奏して15年度には301万人を達成。18、19年度は322万人となり順調にみえたが、20年度はコロナ禍の休校や在宅勤務の増加で通勤通学客が減り、イベントなどもほとんどが開催できず、260万人まで落ち込んだ。

 21年度は新型コロナも落ち着きを見せ始めて、通学、通勤客も徐々に戻って乗車人員が増加に転じた。事務局では「再度、300万人達成を目指し活動に取り組む」としている。

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